滋賀県立守山中学校・高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本校は、昭和38年(1963年)に創設され昨年度に60周年を迎えました。また平成15年(2003年)には、県内初の県立中学校が併設され、昨年度に20周年を迎えたところです。
文字通りの「文武両道」を実現する中高一貫校として、大きな成果を上げるとともに、地域の厚い信頼を得て今日に至っています。今や県を代表する学校となり、卒業生は国の内外・官民を問わず、さまざまな分野で活躍しています。
本校は、教育目標を、「豊かでたくましい心身の育成と確かな学力の伸長に努め、21世紀に求められる智慧(ちえ)と人格(こころ)をそなえた、わが国および国際社会の進展に貢献できる人間を育成する」とし、「協和・進取・叡智」の校訓のもと、持続可能な社会の創り手となるグローバルリーダーの育成をめざしています。
高等学校では、確かな学力の伸長と進路希望を実現するために、質の高い授業の実践を図るとともに、グローバル人材の育成に寄与するスーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク校、令和4年度よりワールドワイドラーニング(WWL)コンソーシアム連携校という2つの文部科学省指定事業と、理数系の課題研究を行う県事業サイエンスプロジェクト2024に参加し、課題研究や研究発表、海外の学校との交流等を通して、高度な学びの機会が得られるよう教育内容の充実に努めています。
さらに、令和5年度より高校生の海外研修を再開し、今年度も夏休みに高2生40名がオーストラリアを訪問しました。また、本校がこれまで独自に取り組んできた「総合的な探究の時間」を中心とするフィールドワーク等の探究的な学びを推進することにより、生徒の視野を広げ、主体性と高い志を育み、よりよい社会の発展に寄与する人材の育成を図っています。
令和6年度は、新たに国のDXハイスクールの指定を受け、wi-fi等施設設備の充実と、ロボットプログラミングの特別講座等の取組を実践しています。
中学校では、中高一貫教育校ならではの6年間を見通し、のびのびとした環境の中でさまざまなことに挑戦し、6年間を2年ずつに区切り、基礎期・充実期・発展期と位置付け、じっくり、ゆっくり、深く学ぶことを大切にしています。日本語、英語による「ディベート」や「数学・理科サイエンス」といった特色ある教科や、総合的な学習における「人間探求学」等における独自の取組を通じて、高校での学習の土台をつくります。
令和6年度経営の重点目標を、「中高一貫教育の特性を生かし、生徒一人ひとりを大切にし、誰もが輝く教育を進めるとともに、保護者や地域の期待に応える学校づくりを推進する」としました。いじめ等への早期対応とスマートフォン・SNSによるトラブルの防止、外部の相談機関との連携、面談と学校カウンセラーによるカウンセリングの更なる充実に努めてまいります。さらに、令和5年度からは、学校運営協議会を立ち上げ、PTAや地域の声を学校運営に反映し、「開かれた学校づくり」に努めています。
卒業生やその保護者のみなさん、先輩の先生方が築いてこられたすばらしい伝統を受け継ぎ、生徒たちは意欲的に学習活動や部活動、学校行事に取り組み、活気溢れる学校生活を送っています。
本校には、安西冬衛氏が作詞し、平井康三郎氏が作曲した、学校の誇りとも言うべき校歌があります。その一番に、「こぞれ希望の若き眉」の歌詞があります。眉というのは、まなざしを表します。こぞれと言うのは集まれと言うことです。希望にあふれた若者よ集まれ、そして真剣なまなざしで教えに耳を傾けよと歌っているのです。学び合い、高め合い、支え合う「チーム守山」の環境のもと、かけがえのない友情をはぐくみながら、日々努力をかさね、困難を乗り越えていく中で、より大きく成長し、新しい時代をたくましく生きるための資質・能力を高めてほしいと願っています。
PTA活動、地域との連携を大切にしながら、保護者や地域の皆様の期待に応える学校づくりに努めてまいりますので、どうぞ本年度も変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願い申しあげます。
滋賀県立守山中学校・高等学校 校長 明吉 正知