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令和6年8月26日(月)に京都府立大学を訪問して、発展学習プログラムを実施しました。今回は京都府立大学土壌学研究室の中尾先生、大学院生の黒川様、愛知県農業総合試験場の安藤様にお世話になりました。
中尾先生からは、土壌が果たす機能に関する講義と土を使った実験をしていただきました。土壌中の微生物が、どのような環境であればより活発に活動するのかを可視化して確かめました。「環境のことを考えるためには、土壌に注目しなければならない。」身近な存在であるにも関わらず、土にあまり目をむけてこなかった現状に気づかされました。
安藤様からは、長期にわたり研究滞在されていたザンビアの現状や、その土壌の仕組みについて講義いただきました。ザンビアには民族が70以上あるためすぐ近所であっても言語が違うことや、妊婦さんがミネラル補給のために土を食べることなど意外な一面を知りました。アフリカに行って現地を見てみたいと感じた生徒もいたのではないでしょうか。
黒川様からは、放射性セシウムによる土壌汚染とその対策についてお話しいただきました。東日本大震災による原発事故で放射されたセシウムがどのような性質や効果を持つ物質なのかを知りました。噂に惑わされるのではなく、私たちの方から正しいことを知ろうとする姿勢の大切さを学びました。
3年生にとっては、理科発展プログラムもこれで終了です。このプログラムを通して、実際に大学に出向き、最先端の科学に多く出会いました。また多くのことを考え、仲間とともに思考した時間は何にも代えがたい大切なものであったと思います。今回の学びを生かし、いろいろなことに自ら挑戦し、これからの時代をつくる人に成長してほしいと思います。